もしおれが監督になったら横浜Denaベイスターズは日本一になれる

データや独自の野球観を駆使してベイスターズが日本一になるための戦略を考えます。

守備の評価

今回は「守備の評価」というタイトルで記事を書いていきたいと思います。

今までの守備の評価では「守備率」という指標が使われることが多くありました。「守備率」は簡単に言うと「どれだけエラーをせずに守れているか」という指標です。しかし本当にこの指標で選手の守備の上手さをはかることができるのでしょうか。わたしはそうは思いません。なぜなら「守備率」は守備範囲を全く考慮していないからです。むしろ守備範囲の広い選手が不利になる指標です。この問題点を解決する守備指標は「UZR」です。「UZR」とは

リーグにおける同じ守備位置の平均的な選手が守る場合に比べて、守備でどれだけの失点を防いだか

を表す指標です。例えばUZR+5の選手はほかの平均的な守備の選手が守った場合よりも5点失点を少なくしている、ということです。今回は「UZR1200」つまり、1200イニング守った時にどれだけ守備で失点を防げるか、という意味です。今年の守備のイニングは1274回なのでほとんど正しく1年間で何点防げるかをあらわすことが出来ます。ここで注意したいことは、投手と捕手は守備しなければならない範囲が狭いので普通UZRの対象とはならない。それでは2016年のベイスターズの選手のUZRをみていきましょう。

(守備200イニング以上)

ベイスターズのチームUZRは12球団中6位でわるくはないといえるでしょう。12球団UZRの1位が日本ハム、2位が広島、3位がソフトバンクというのを見ても、UZRをあげることは勝利につながる、と考えることが出来るでしょう。

マイナスをだしているポジションはセカンド、ショート、ライトの3ポジションです。

しかし、ライトの梶谷選手は昨年までは大幅なプラス(去年は+7.6おととしは+11.9)を検出しており、今年マイナスを検出したのは春にした怪我の影響ではないか、と考えることが出来ます。なので、来年以降は心配ないでしょう。

問題は二遊間ですが、二遊間は他球団も優秀な選手が多いため、プラスの値を検出するのはなかなか難しいでしょう。倉本選手は守備が上手い、というイメージを多くのベイスターズファンの方は持っているとおもいます。しかし、倉本選手の守備は堅実ではあるものの、「守備範囲」という分野で他の遊撃手にかなり劣った成績を出しています。「守備範囲」はポジショニングや動き出しの速さが重要になってきます。倉本選手が経験を積んでよいポジショニングが出来るようになるのを期待するのと同時に、今季UZRで大幅のプラス値を検出した白崎選手をやはりショートで育成してほしいと思います。

次回は総合指標「war」や今までの考察を用いてスタメン起用などについて言及していきたいとおもいます。ではまた。